007 ロシアより愛をこめて
From Russia with Love
イギリス/1963年
上映時間 110分

ロシアより愛をこめては、イアン・フレミングの小説『007シリーズ』長編第5作目の映画化で、1963年に製作された『007』シリーズ映画第2作になる。
1964年4月、日本初公開では「007危機一発」の邦題がつけられていた。
その後、「ロシアより愛をこめて」に代わり、気がつくと あれ〜〜?007危機一髪って映画あったよね〜、どんな内容だった??ってことに・・・途中から邦題変えるなよ!!
ちなみに映画化1作目の邦題は「007は殺しの番」(ドクター・ノ)だった。

007映画第一作「ドクター・ノオ」の成功により、さらにアクション要素を強めた活劇大作。
屈強な殺し屋との格闘、ヘリコプターによる追跡、ボートでの脱走と、見せ場が次から次に登場した。

監督/テレンス・ヤング
脚本/リチャード・メイボーム
原作/イアン・フレミング
製作 ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ

出演者

    
    
    
ショーン・コネリー
 
ダニエラ・ビアンキ
 
ペドロ・アルメンダリス
 
    
    
    
ロッテ・レーニャ
ロバート・ショウ
バーナード・リー

犯罪組織「スペクター」は、幹部のソビエト情報局クレッブ大佐(ロッテ・レーニャ)に、情報局の美人女性情報員タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)を騙し、英国の諜報員ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)への復讐計画を立案した。

英国海外情報局のトルコ支局長・ケリム(ペドロ・アルメンダリス)からタチアナの亡命要請を受けたボンドはトルコのイスタンブルに赴いた。
そこにはスペクターの刺客・グラント(ロバート・ショウ)が待っていた。

Qブランチが開発した秘密兵器は、007シリーズの見どころの一つだったな。
ロシアより愛をこめてに登場するのは、 「スウェニー、アドニー&ブリックス」製のブリーフ・ケース。
ケースの中に隠された、AR-7用銃弾20発、ナイフ、ソブリン金貨50枚。
中には赤外線照準器付きアーマライトAR-7が入っている。
タルカム・パウダーの容器に詰めた催涙ガスをセットすると、ケースを普通に開けるとガスが噴出する。これを避けるには、つまみを水平に回してから開く。
2眼レフカメラのローライフレックスは小型オープンリール・テープレコーダー。

このアーマライトAR-7、レシーバー、マガジン、バレルがストック内に完全密閉収納され、水に浮くということでも知られているんだ。
これを組み立てるシーンはマニアにはたまらないね〜〜

イギリス情報局秘密情報部(MI6)のMの秘書ミス・マネーペニーも忘れちゃいけない一人なんだよね。

007シリーズ第2作目"From Russia with Love"(1963)、「ロシアより愛をこめて」のポスターやプロモーション用の写真に使われているこの銃、スポーツ射撃用のピストルで、WALTHER Luftpistole Mod.LP53 中折式の単発エアピストルなんだ。


WALTHER Luftpistole Mod.LP53

007といえば、WALTHER PPKなのになぜ?

映画の中でジェームス・ボンドが使用するピストルはワルサーPPKで、このLP53は一度も映画に出てこない・・・・


WALTHER PPK

実は、シリーズ2作の ポスター用の撮影のとき、広報担当のトムカーライルはショーン・コネリーがポスター写真で持つはずのワルサーPPKを持ってきていないことに気付いた。

偶然、カメラマンが趣味の射撃で使っていたワルサーLP35が車にある事を思い出し、同じワルサー社製で小さなPPKよりは大きなLP53の方がインパクトがあると考え、それを使用した・・・ということなのだ。

その後、第3作目の「ゴールドフィンガー」(1964)のポスターや第4作「007 サンダーボール作戦 」、第5作 「007は二度死ぬ」など、様々な国のポスターに使われることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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