フランス/1967年
上映時間 112分

オープニングで流れる「冒険者たちのテーマ」あの口笛メロディはすごくいい!

ジョゼ・ジョヴァンニの小説「Les Aventuriers」の映画化。
新型エンジンの開発にひとり取り組む中年の自動車技師ローラン (リノ・ヴァンチュラ)と、その友人でパイロットのマヌー(アラン・ドロン)そして、ローランの工房に材料探しにやってきた駆け出しの前衛彫刻家レティシア(ジョアンナ・シムカス)。

それぞれの夢を持った三人に厳しい現実が訪れる。
夢に破れた三人は、一攫千金を狙って宝探しの冒険へ旅立つのだった。

数年前のコンゴ動乱の際、国外脱出を図って墜落した飛行機が莫大な財宝を積んだままコンゴの海に沈んでいるという・・・・。

三人の悲愴な運命を、感傷的なタッチを交えて描いている。

日本映画、『彼女が水着にきがえたら』や『冒険者カミカゼ -ADVENTURER KAMIKAZE-』に多大な影響を与えた。

■スタッフ

監督:ロベール・アンリコ
原作:ジョゼ・ジョヴァンニ
脚本:ロベール・アンリコ/ジョゼ・ジョヴァンニ/ピエール・ペルグリ
音楽:フランソワ・ド・ルーベ

■出演

        
アラン・ドロン
 
リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス

主役は、「太陽がいっぱい」で日本中の女性を虜にした男、アラン・ドロン。
フランスでは、「リオの男」などのシリーズの個性的な風貌の ジャン・ポール・ベルモンドの方が人気があった。
アラン・ドロンの映画には当たり外れがあるが、この映画「冒険者たち」は「太陽がいっぱい」と並ぶ永遠の名作、Aクラスの作品だ。

もう一人の主役は、ジャン・ギャバン主演の『現金に手を出すな』で映画デビューしたリノ・バンチュラ。
始めて、リノ・バンチュラの映画を見たのはジャン・ポール・ベルモンドと共演した「太陽の下の10万ドル」(1964)だった。
当時、リノ・バンチュラを見て南波健二の貸本劇画「タックル猛牛シリーズ」の主人公にピッタリだと思った・・・・
「冒険者たち」以降、リノ・バンチュラは「シシリアン」でもアラン・ドロンと共演している。
その他、フランスのギャング映画に多く出演した。

そして、主役3人の内、唯一の女性ジョアンナ・シムカス。
クルーザー上でビキニ姿は太陽のように眩しかった。
しかし、他にも財宝を狙っていた連中との銃撃戦で、流れ弾に当たって あっけなく死んでしまう。
1976年1月23日、「失われた男」で共演したシドニー・ポワチエと若くして結婚し、女優を引退した。
この映画「冒険者たち」は彼女にとって代表作になる。

撮影場所である海に実物の飛行機を沈めて撮ったという。

クライマックスの銃撃戦シーンの要塞島を上空から遠ざかるシーンは印象的だ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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