どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。


秒速5センチメートル

日本/2007年
上映時間 63分

「雲のむこう、約束の場所」に続く新海誠による第3作目のアニメーション映画。
新海が監督、原作、脚本、絵コンテ、および演出までを手掛けた劇場作品で、惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を「桜花抄」、「コスモナウト」、ならびに「秒速5センチメートル」という短編3話の連作構成で描く。

アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」やイタリア・フューチャーフィルム映画祭「ランチア・プラチナグランプリ」などの映画賞を受賞した。
最近では、「君の名は。」が大ヒット!!

監督: 新海誠
原作: 新海誠

主題歌: One more time, One more chance(山崎まさよし)

主な登場人物
遠野 貴樹/声 - 水橋研二
篠原 明里/声 - 近藤好美
澄田 花苗/声 - 花村怜美
澄田花苗の姉/声 - 水野 理紗

桜花抄

物語は1990年代前半頃の東京の小学校が舞台。
遠野貴樹と篠原明里は互いに「他人にはわからない特別な想い」を抱き合っていた。

小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことがなくなってしまう。
貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木にいる明里から手紙が届く。
それをきっかけに文通を重ねるようになる2人。

中学1年の終わりが近づいた頃、貴樹は鹿児島へ転校することが決まった。

「もう二度と会えなくなるかもしれない……」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。
約束をした3月4日、関東では大雪となり、貴樹の乗った列車は途中で運転を休止、貴樹は停まった電車の運行再開を待つことしかできなかった。

深夜になって、ようやく貴樹は待ち合わせの駅に到着する。
人気のない待合室で明里は待っていた 。

コスモナウト

1999年、 種子島の高校3年生・澄田花苗。
中学2年の春、東京から転校してきたクラスメイトの貴樹に恋をしていたが、その想いを伝えられずにいた。

貴樹が東京の大学へ行くことを知った花苗は、想いを貴樹に告げようと決心するが、何も言えず告白を諦めた。

秒速5センチメートル

社会人となった貴樹は仕事に追われる日々を過ごしていた。
3年間付き合っていた女性からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。

貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来ずっと、自身にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった。
2008年春のある日、貴樹が小学生の頃に通っていた踏切を歩いていると、明里らしき女性とすれ違う。

踏切を渡り、彼と彼女はゆっくりと振り返るが、小田急線の急行がふたりの視界をふさいだ。
電車が通り過ぎると、そこに彼女の姿はなかった。

貴樹の心は、あの中学生の雪の夜以来ずっと変わっていなかった。
青春の甘酸っぱく凄く切ないストーリー。

物語の中で流れる、山崎まさよしの曲「ワンモアタイム」と、走馬灯のように流れる過去の描写が、ひとしお切なさを醸し出している。

秒速5センチメートルとは、桜の花びらが舞い落ちる速度。

新海誠の作品の中でもおすすめの作品!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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