2021-2

LAN ケーブルを変えるだけで通信速度が変わるのか?

■家まで1Gbps来ているからって、
  必ず1Gbpsの通信速度が出るわけではない・・・・

インターネットにおける通信サービスはベストエフォート、つまり最大限の努力サービスは提供するけど、性能に関して明示的な保証はできませんよ〜〜ってこと。
プロバイダやインターネットブラウザー、回線の混み具合、パソコンの処理速度なども影響するのだ。
そして、ルーターからのLANケーブルの影響は・・・・・・・?

通信速度を測ろう!
いま使っているプロバイダの下り(ダウンロード)と上り(アップ)のスピードを確認してみよう・・
ネット上にある速度測定ができるサイトを使うのだけど、一部のケーブルテレビなど外部スピードテストに対応していないときは、使用プロバイダのホームページ内にあるスピードテストを使うのがベスト。

普通は http://www.bspeedtest.jp/ や https://fast.com/ja/ などのWeb速度測定でOK!

もし、測定の結果が契約速度の半分以下だったら・・・・
プロバイダを変える!(笑) これはちょっと面倒だよね〜 

回線速度が上がらない原因は?
速度低下の原因は自分の方にあったりする。

LANケーブルのポートから、パソコン側の通信速度を確認!
パソコンの有線LANを繋げるLANポートの対応はいくつ?

プロバイダーで1Gbpsの通信プランに入っていても、使っているパソコンのLAN規格が100Mbpsであれば100Mbps以上の通信はできない。
古いパソコンは最大転送速度が低く、高速通信の恩恵を受けられない。

LANポートとは、コンピュータの背面にある、LANケーブルの差込口。

インターネットの接続やLANを構築する際に用いられるLANポートには、10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tなどの規格がある。

使っているパソコンのLAN規格を知るには。
パソコン付属のユーザーズマニュアルなどに記載されているが、探すのが面倒な人はパソコンから知ることができるので下記の方法で。

Windowsアイコン(スタートボタン)をクリックすると、設定アイコンが表示されるのでクリックすれば、設定画面が開く。
または、Windowsアイコンを右クリックし設定を選ぶ。

「ネットワークとインターネット」をクリック。

ネットワークの状態」の下の方にある「ネットワークと共有センター」をクリック。

ネットワークと共有センターのアクティブなネットワークの表示から「接続:イーサネット」をクリック、イーサネットの状態にある「速度」がそれ。

右の〇〇〇.〇Mdpsと表示された数字が、パソコン入口の通信速度だ!

LANケーブルはLANポートに対応したケーブルで接続しよう!
例えばパソコン側の規格が「1Gbps」なのに、「カテゴリー5」のLANケーブルを使用していた場合は、通信速度が下する可能性が大。

A=プロバイダから回線(1Gdpsや100Mdpsなど)
B=家庭内LAN(LANケーブルや無線LAN)

また、プロバイダの光回線(A)「100Mdps」を契約し、家庭内LANゲーブル(B)が「カテゴリー4/20Mbps」の場合も通信速度は低下する。

光回線(100Mbps/1000Mbps)の場合、カテゴリー6のケーブルを用意すればOKだ。
一般家庭で使う場合、価格などから考えてカテゴリー5eでも大丈夫。
※もしも10年以上前に買ったLANケーブルを今も使っているとしたら、パソコンの性能に合ったケーブルに換えたほうがよい

回線プラン1Gdpsを契約しているのに、LANポートが1Gbpsに対応していなかった場合・・・「USB接続のギガビット有線LANアダプター」を購入しょう。

LANポートのないノートパソコンなども、「USB接続のギガビット有線LANアダプター」でOK。
※無線LAN・Wi-Fi(IEEE802.11ac)の場合、最高通信速度は最大で300Mbpsとされているが、接続する台数や距離や障害物、干渉などにより、実際の通信速度はさらに低下する。

ギガビット有線LANアダプター

●LAN ケーブルの種類とケーブルのカテゴリーの一覧
ANケーブルは、色々な種類がありカテゴリーと呼ばれる規格で性能が分かれてる。
パソコンに繋がっているLANケーブルを見てみると、CAT.5eとかCAT.6というLANケーブルの規格(カテゴリー)文字が印字されているはずだ・・・・

赤丸の中の「CAT.5E」がケーブルの規格。

●LANケーブルの”カテゴリー”と”通信速度”表●

カテゴリ 通信速度 適合するNIC規格 伝送帯域
CAT4
カテゴリー4
20Mbps 10BASAE-T 20MHz
CAT5
カテゴリー5
100Mbps 10BASAE-T
100BASAE-TX
100MHz
CAT5e
カテゴリー5e
1Gbps 10BASAE-T
100BASAE-TX
1000BASAE-T
100MHz
CAT6(e)
カテゴリー6(e)
1Gbps 10BASAE-T
100BASAE-TX
1000BASAE-T
1000BASAE-TX
250MHz
CAT6a
カテゴリー6a
10Gbps 10BASAE-T
100BASAE-TX
1000BASAE-T
1000BASAE-TX
10GBASAE-T
500MHz
CAT7
カテゴリー7
10Gbps 10BASAE-T
100BASAE-TX
1000BASAE-T
1000BASAE-TX
10GBASAE-T
600MHz

※伝送帯域とは「データを送るときの周波数の幅」。
伝送帯域が広ければ(数値が大きい)、それだけ多くのデータ量を転送できる、つまり通信速度が向上するということ。

●LAN ケーブルのタイプ
一般的なスタンダードなタイプから、狭いところでも通すことができる細いLANケーブルや線の太さが邪魔にならない平たいLANケーブルなど・・大きく分けて3種類の形状がある。

スタンダードタイプ/太い導線を使用しているため、電気的特性に優れた一般的な丸型LANケーブル。
長距離の配線に最適だが、ケーブルが太い(直径5.6mm)ため、他のタイプに比べて曲げにくい。

スリムタイプ/直径3.8mmでスタンダードタイプよりも細いスリムなケーブル。
柔らかく曲げやすいため、床や壁面に合わせて這わせやすいが、通信の安定性は低下する。

フラットタイプ/薄さ1.4mmの平たい形状のケーブル。
隙間やカーペットの下や、ドアの隙間に通したりなど配線する時に便利だが、長距離での利用は不向き(ノイズに弱い)。

●細かいことまでいえば、ケーブル内シールドの有無、ケーブル内の芯線が「単線」か「より線」などがあるが、外見から見分けることは出来ない。

LANケーブルの芯線のシールドについては、ケーブルに略称で印刷されている。
「シールド無し」はUTPアンシールデッド・ツイスト・ペアの頭文字。
また、STPはシールデッド・ツイスト・ペアで「シールドあり」。
安定して使いたい場合は高速通信にも対応している単線、5m以内で使用する場合はより線がおすすめ。

・・・・と言うわけで、回線速度がプランの半分以下の時はLANケーブルをチェックしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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