Vフォー・ヴェンデッタ
(原題:V for Vendetta)

アメリカ・イギリス・ドイツ合作/2006年
上映時間: 132分

監督は「マトリックス」三部作の助監督ジェームズ・マクティーグ。
DCコミックスの成人向けレーベル「VERTIGO」から出版された同名の漫画が原作となっている。

この映画の舞台は、夜の11時以降は外出禁止令が出されているという2020年、一人で国家に立ち向かう近未来スリラー。

■スタッフ

監督: ジェームズ・マクティーグ
脚本: ラナ・ウォシャウスキー、リリー・ウォシャウスキー
視覚効果:フレームストアCFC
音楽:ダリオ・マリアネッリ

■出演

        

クナタリー・ポートマン

ヒューゴ・ウィーヴィング スティーヴン・レイ
 
ジョン・ハート
 
ティム・ピゴット=スミス ロジャー・アラム
 

■あらすじ
第3次世界大戦後、イギリスは独裁者アダム・サトラー(ジョン・ハート)によって全体主義国家と化していた。
国営放送BTNに勤務するイヴィー・ハモンド(ナタリー・ポートマン)は、夜間外出禁止令の出された夜の街で秘密警察ザ・フィンガーの構成員フィンガーマンに発見され強姦されそうになる。

そこに現れたガイ・フォークスの仮面を被る謎の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に救われる、そして“V”はイヴィーの目の前で裁判所の爆破テロを敢行した。

翌朝、出勤したイヴィーはBTNに現れた“V”の電波ジャックに遭遇する。
2020年11月5日、”V”はサトラー議長に対して公然と反旗を翻した。

物語は、1605年にガイ・フォークス火薬陰謀事件(政府転覆未遂事件)のシーンから始まる。

Vの"Remember, remember, the 5th of November. The gunpowder treason and plot. I know of no reason why the gunpowder treason, should ever be forgot." というセリフは、マザーグースの一節。

腐りきった社会に自由と正義を取り戻すために立ち上がった謎の男“V”。
1605年11月5日に処刑されたガイ・フォークスの計画を引き継ぐことを心に誓う。

“V”によってロンドンのテレビ局にガイ・フォークスの仮面と衣装が配達された。

BTNを占拠して映像とマイクを独占、サトラー議長の圧制を糾弾し、抑圧された市民に対して、来年11月5日「ガイ・フォークス・デー」に国会議事堂の前へ集まるよう呼びかけた。

ラークヒル収容所で謎の大火事が発生した、生き残ったのはV号(5号)室に収監されていた男だけ・・。

後半で坊主頭の姿になったナタリー・ポートマンは坊主頭でも美しかった。

謎の仮面の男“V”役のヒューゴ・ウィーヴィングは、劇中では一度も素顔を見せず全編仮面を付けたままで出演した。

謎の仮面の男“V”は現代版ガイ・フォークスという位置付けになっている。
ガイ・フォークスは、日本では知られていないがイギリスでは誰もがその名を知る存在で、11月5日は、 Guy Fawkes Day と呼ばれ、国民の休日として盛大に祝われている。

この映画を見る前に、ガイ・フォークスについての知識があれば100倍おもしろく見ることができる!

●火薬陰謀事件/ガイ・フォークス・マスク
1605年11月5日、イングランドで発覚した未遂事件で首謀者はロバート・ケイツビー、実行責任者がガイ・フォークス。
このガイ・フォークスの顔を様式化した仮面が「ガイ・フォークス・マスク」である(ガイ・フォークスの仮面は少なくとも18世紀まで遡る)
現在の仮面は20世紀末にデヴィッド・ロイド(漫画家)によってデザインされた。
近年、この仮面はハッカー集団「アノニマス」のシンボルになっている。

余談ではあるが”タフ・ガイ”とか”ナイス・ガイ”とか男性の事を「ガイ」と呼ぶのは、この「ガイ・フォークス」に由来する。

デヴィッド・ロイドデザインのガイ・フォークス・マスク。

デヴィッド・ロイドと作品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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